岡山から世界へ、循環型社会を実現する環境ベンチャーの挑戦
岡山県総社市に本社を置く環境ベンチャー企業、次の灯株式会社が、循環型社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出しました。2018年の創業以来、自動車部品のリサイクルや環境技術の開発に取り組んできた同社が、このたび東京都品川区と埼玉県入間市に新拠点を開設。製造と物流を一体化した「循環型サプライチェーン」の構築に乗り出します。
岡山県は古くから環境保護や資源の有効活用に積極的に取り組んできた地域です。美作三湯や蒜山高原など自然豊かな観光地を有し、環境保全への意識が高い土地柄。そんな岡山の地で生まれた次の灯株式会社の取り組みは、地方発のイノベーションとして注目を集めています。
木村のコメント:
岡山県には環境に配慮したものづくりの伝統があります。例えば、倉敷市の児島地区では、古くからデニム生産が盛んですが、近年では環境に優しい天然藍染めやリサイクル素材を使用したデニムの開発が進んでいます。次の灯株式会社の取り組みは、そんな岡山のDNAを受け継ぎ、さらに発展させたものだと言えるでしょう。地元企業として、彼らの挑戦を誇りに思います。
逆境を乗り越え、環境技術で躍進
次の灯株式会社の歩みは決して平坦ではありませんでした。2018年の創業直後、西日本豪雨によって社屋と商品を失うという大きな試練に直面します。しかし、この危機を乗り越え、むしろ地域支援活動をきっかけに再起を果たしました。
その後、同社は自動車関連の環境技術開発に注力。ディーゼル車の排ガス浄化装置(DPF)や触媒、EVバッテリーの再生など、「使い終わったものに新たな命を吹き込む」事業を展開し、国内外から注目を集めてきました。
岡山県には、環境技術の分野で先進的な取り組みを行う企業が多く存在します。例えば、水島コンビナートでは、複数の企業が連携して工場排熱や副生ガスを有効活用する「エココンビナート構想」を推進しています。また、真庭市では、豊富な森林資源を活用したバイオマス発電が盛んで、地域の持続可能なエネルギー供給モデルとして注目されています。
次の灯株式会社の取り組みは、こうした岡山県の環境技術の土壌の上に成り立っているといえるでしょう。地域の強みを生かしつつ、さらに革新的なアプローチで環境問題に取り組む姿勢は、他の地方企業にとっても大きな刺激となっています。
木村のコメント:
岡山県の環境技術の底力を感じますね。水島コンビナートや真庭市の取り組みは、産業と環境の共生を実現する素晴らしい例です。次の灯株式会社も、こうした地域の取り組みから多くを学び、さらに独自の視点で事業を展開していると思います。地方だからこそできる、きめ細かな対応と大胆な発想の融合が、彼らの強みなのでしょう。
製造と物流の一体化で実現する「循環型サプライチェーン」
次の灯株式会社が今回開設した東京都品川区と埼玉県入間市の新拠点は、製造と物流を近接させた新しいモデルの構築を目指しています。この取り組みには、以下のような目的があります:
- 製造+物流の近接化による”循環インフラ”構築
- 企業間連携の高速化
- “社会価値×経済価値”の両立
特に注目すべきは、使用済み部品のリビルト(再生)や素材の再資源化、配送までを一体化することで、時間・コスト・環境負荷を同時に削減する点です。この取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)の実現にも大きく貢献するものと期待されています。
岡山県内でも、こうした循環型経済の取り組みが進んでいます。例えば、倉敷市では「くらしき循環型社会推進プラン」を策定し、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の推進や食品ロスの削減などに取り組んでいます。また、総社市では、地元企業と連携してプラスチックごみの分別回収と再資源化を進める「そうじゃプラスチックリサイクル」プロジェクトを展開しています。
次の灯株式会社の新たな取り組みは、こうした地域レベルの循環型社会への取り組みを、より広域で、より効率的に展開するモデルとなる可能性を秘めています。地方発のイノベーションが、全国規模で循環型社会の実現を加速させる―そんな期待が高まっています。
地域と世界をつなぐ、次世代の環境ビジネス
次の灯株式会社の挑戦は、単なる一企業の取り組みにとどまりません。同社は今後、大学・自治体・地場企業と連携し、環境技術およびリサイクル技術の地域実装モデルの構築を進める計画です。具体的には以下のような展開を予定しています:
- 自治体との協働による廃棄物リサイクルの高度化
- 大学との共同研究による新素材の再利用技術開発
- 国内外での循環型資源ネットワークの構築
岡山県には、こうした産学官連携の土壌がすでに整っています。例えば、岡山大学では「SDGs推進本部」を設置し、地域や企業と連携しながら持続可能な社会の実現に向けた研究・教育を推進しています。また、倉敷芸術科学大学の「エコプロダクツ研究センター」では、環境に配慮した製品開発や廃棄物の再資源化に関する研究が行われています。
次の灯株式会社の取り組みは、こうした地域の知的資源とも連携しながら、より高度な循環型社会の実現を目指すものといえるでしょう。地方の強みを生かしつつ、グローバルな視点で環境問題に取り組む―そんな新しいビジネスモデルの誕生を、私たちは目の当たりにしているのかもしれません。
木村のコメント:
岡山県の持つポテンシャルを存分に活かした取り組みだと感じます。大学や研究機関との連携は、技術革新を加速させる重要な要素です。次の灯株式会社の挑戦が、岡山発の環境技術を世界に発信するきっかけになることを期待しています。同時に、こうした取り組みが地域経済の活性化にもつながることを願っています。
まとめ:岡山から世界へ、循環型社会実現への道筋
次の灯株式会社の取り組みは、地方発のイノベーションが持つ可能性を明確に示しています。岡山県の豊かな自然環境と、そこで育まれてきた環境保護の精神、そして地域に根付いた産業技術。これらの要素を巧みに組み合わせることで、次の灯株式会社は新たな価値を創造し続けています。
同社の目指す「循環型サプライチェーン」の構築は、単に廃棄物を減らすだけでなく、新たな経済的価値を生み出す可能性を秘めています。使用済み部品や素材を「廃棄物」ではなく「資源」として捉え直すこの取り組みは、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなるでしょう。
さらに、大学や自治体、地元企業との連携を通じて、この取り組みを地域全体、さらには全国、世界へと広げていく姿勢は、真の意味での「地方創生」のモデルケースとなる可能性を秘めています。地域の強みを活かしつつ、グローバルな視点で事業を展開する―そんな次世代の企業の在り方を、次の灯株式会社は体現しているといえるでしょう。
木村のコメント:
次の灯株式会社の取り組みは、岡山県、そして日本の地方が持つ可能性を改めて感じさせてくれるものです。地域の特性を活かし、環境問題という世界共通の課題に取り組む。そして、その過程で新たな経済的価値を創造する。これこそが、これからの時代に求められる企業の姿勢ではないでしょうか。
私たち地域の事業者も、こうした先進的な取り組みに学び、それぞれの立場でできることを実践していく必要があります。例えば、地元の農産物を使った6次産業化や、伝統工芸技術を活かした新商品開発など、岡山には無限の可能性があります。
次の灯株式会社の挑戦を、岡山から世界に向けた新たな価値創造の第一歩として捉え、私たちも共に歩んでいきたいと思います。環境保護と経済発展の両立、そして地方からのイノベーション。これらを実現することで、岡山が日本の、そして世界の持続可能な社会づくりをリードしていく―そんな未来を、今私は強く信じています。
次の灯株式会社の取り組みは、まさに「めぐる、つなぐ、地球にイイコト」というブランドステートメントを体現するものです。岡山から始まったこの挑戦が、日本全体、そして世界の循環型社会実現にどのようなインパクトを与えていくのか。今後の展開に、大きな期待が寄せられています。



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