イオンスタイル倉敷、衣料品専門店モデル導入で大幅リニューアル

イオン倉敷店が「イオンスタイル倉敷」として生まれ変わる

2025年11月7日、イオン倉敷店「イオンスタイル倉敷」として大規模リニューアルオープンを迎えた。今回のリニューアルでは、イオンリテールが展開する衣料品の「専門店モデル」を導入し、2階衣料品売場を刷新。1999年の「ジャスコイオン倉敷店」としてのオープンから26年、地域に根差した核店舗として新たなステージへと進化を遂げる。

2023年に実施された1階食品・美と健康・暮らしの売場リニューアルに続く今回の改装は、30代〜40代のファミリー層50代〜60代のミドル世代、そして子どものα・Z世代という地域特性に合わせた売場構成が特徴だ。「楽しさと心地よさが叶うライフスタイルへ」をコンセプトに、シーン別・年齢別に分類した6つの専門店が誕生した。

木村

木村: イオンモール倉敷は岡山を代表する商業施設のひとつですね。専門店モデルの導入で、各世代に合わせた買い物体験が提供されるのは、倉敷エリア全体の商業活性化にもつながります。特に若年層のZ世代や、セカンドライフを楽しむシニア層といった幅広い世代に対応した売場づくりは、地域のライフスタイルの変化を捉えた戦略だと感じます。

6つの専門店が描く新しいショッピング体験

今回導入された「専門店モデル」は、従来の売場構成を大きく変革するものだ。デイリーカジュアルオケージョンセカンドライフネクストエイジスポーツライフ雑貨という6つのカテゴリーに再編され、それぞれが独立した専門店として機能する。

1. デイリーカジュアル

30〜40代のファミリー層をターゲットにしたこのエリアでは、イオンのSPA事業を手がけるトップバリュコレクション株式会社が展開する「TVC(ティーヴィシー)」が中核ブランドとして登場。「毎日にフィットする服」をコンセプトに、お客や従業員とのコミュニケーションから生まれたアイデアを商品化している。

注目すべきは倉敷地域フィット企画だ。「倉敷アイビースクエア」や「両備バス」とコラボレーションした限定デザインTシャツを販売するほか、日本で初めてジーンズが作られた岡山県で縫製した「裏起毛オカヤマデニム」や本格ジーンズ「オカヤマデニム」シリーズを幅広く展開。地域の伝統産業と連携した商品展開は、地元への愛着を感じさせる取り組みだ。

さらに、環境に配慮したエシカル商品を展開する「SELF+SERVICE(セルフサービス)」の拡大や、トレンドを意識したフェミニンカジュアルの「ESSEME(エシーム)」、ぽっちゃりサイズの「noannu(ノアンヌ)」など、多様なニーズに対応したブランド構成となっている。

2. オケージョン

ビジネスウェアやフォーマルウェアを中心に展開するこのエリアは、30〜40代のファミリー世代から50代のミドル世代まで幅広い層に対応。紳士・婦人のビジネスシーンに必要なアイテムに加え、オシャレなお出かけ着や、韓国のダンスウェアブランド「DAUSPICE(ディオスピス)」のイオン限定商品も取り扱う。

3. セカンドライフ

旅行や趣味などアクティブに人生を楽しむシニア層に向けた専門店。デザインや機能性、着心地にこだわった商品を揃え、居心地よく買物ができる空間を提供する。「PART2 BY JUNKO SHIMADA」や、ユニバーサルデザインの服「着楽美(きらび)」、メンズではアメリカントラッドの「POLO」を展開するなど、上質なライフスタイルを提案している。

4. ネクストエイジ

Z世代をメインターゲットに、カジュアルアイテムにトレンドをミックスした新しさと楽しさを提案。「Doublefocus(ダブルフォーカス)」では、型にはまらない自由な発想でウェアからファッショングッズまでトータルコーディネートを発信する。

特筆すべきは、10代後半向けの新たな取り組みだ。Y2KのカルチャーとKPOPファッションを融合したリアルトレンドスタイルや、古着風のラフさに韓国ストリートをプラスしたビンテージスタイルを提案。トリンプの「AMOSTYLE(アモスタイル)」などトレンドデザイン性を取り入れたインナーコーナーも新設された。

さらに、サンリオ・ディズニーを中心とした「キャラクターショップ」では、スクールバッグに付けるアクセサリーやスマホケースに貼るシールなど、Z世代・α世代の間で話題のグッズを幅広く品揃えしている。

5. スポーツライフ

美と健康をキーワードに、「エクササイズ」「フィットネス」のシーンで活躍するスポーツウェア&グッズを提案。新たに「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」を展開し、ウェルネススポーツを通じた健康促進をサポートする。

6. 雑貨

バッグ、ハット、レイン、ギフトの4つの雑貨コーナーと、トラベルと靴の専門店を展開。人気ブランドの最新モデルやオリジナルブランドを取り揃えたシューズショップ「ASBee(アスビー)」、旅やお出かけの必需品を集めた「+MOOVE(プラスモーヴ)」、ファッションにトレンド感を加える「MARCHE rouge(マルシェルージュ)」など充実のラインナップだ。

新たに、フランスパリ発のブランド「Lipault(リポー)」のトラベルバッグや、トートバッグ専門ブランド「ROOTOTE(ルートート)」、天気と暮らす日常を彩る「estää(エスタ)」のハット、アメリカの4大プロスポーツリーグとパートナーシップを結んでいる「’47(フォーティーセブン)」、雨の日も晴れの日も素敵な日常を彩る「because(ビコーズ)」など、多彩なブランドを取り扱う。

また、ジュエリーショップ「ヴェリシア」、アクセサリーショップ「JUNO(ジュノ)」を新規出店し、幅広いニーズに対応する。

木村

木村: 岡山デニムを活用した商品展開は、地域の強みを活かした素晴らしい戦略です。岡山県は国内デニム生産の約7割を占める一大産地ですから、こうした地域資源と大型商業施設が連携することで、地元産業の魅力を広く発信できます。倉敷・総社エリアの繊維産業の歴史と技術を、日常のファッションとして身近に感じられる機会になりますね。

オペレーション革新—セルフレジとタブレット型レジの導入

今回の専門店モデル導入に伴い、セルフレジとタブレット型レジ(クラウドPOSレジ)が導入され、店舗オペレーションの大幅改善が実現された。

「デイリーカジュアル」ではセルフレジ導入により、レジ業務が効率化。これにより、スタッフが接客の時間や売場メンテナンスの時間に充てることができ、サービスのレベル向上につながる。お客自身がレジ操作を行うことで、待ち時間の短縮も期待できる。

一方、接客販売を中心とする「オケージョン」には、タブレット型レジ(クラウドPOSレジ)を導入。接客・採寸・レジ・お見送りの業務を一貫して行えるようになり、お客との対話を重視したきめ細やかなサービスが可能となった。スタッフが売場を離れることなく会計まで完結できるため、お客の満足度向上に直結する仕組みだ。

このようなテクノロジーの活用は、単なる効率化だけでなく、人的リソースを本来の付加価値業務に集中させるという、小売業の本質的な改革を示している。

倉敷地域への貢献と地元コラボレーション

イオンスタイル倉敷の特徴的な取り組みとして、倉敷地域フィット企画が挙げられる。「倉敷アイビースクエア」や「両備バス」とコラボレーションしたデザインTシャツは、色柄を控えめにし、日常使いができるシンプルなデザインに仕上げられている。地元のランドマークや企業とのコラボレーションにより、地域への愛着を商品を通じて表現する試みだ。

また、岡山県で縫製した「裏起毛オカヤマデニム」や本格ジーンズ「オカヤマデニム」シリーズの展開は、地域の伝統産業である繊維・デニム産業への敬意と支援の表れといえる。岡山県は「ジーンズ発祥の地」として知られ、児島地区を中心に高品質なデニム製品が生産されてきた。こうした地元産業と大型商業施設が連携することで、地域経済の活性化産業の魅力発信が同時に実現される。

暖かみのある裏起毛と吸湿発熱機能を備えたパンツは、寒い季節に最適なアイテムとして、実用性と地域性を兼ね備えた商品といえるだろう。

イオン倉敷店の歴史と地域との歩み

イオン倉敷店は1999年に「ジャスコイオン倉敷店」としてオープンし、2011年に「イオン倉敷店」へと改称。イオンモール倉敷の核店舗として、26年にわたり地域の人々に支えられてきた。

2023年には1階食品・美と健康・暮らしの売場を大規模リニューアル。そして今回、2階衣料品売場の専門店モデル導入により、「イオンスタイル倉敷」として新たなスタートを切った。地域特性である30代〜40代のファミリー層と50代〜60代の世代、そしてその子どもであるα・Z世代に対応した売場構成は、長年にわたる地域との対話から生まれたものだ。

倉敷市は人口約48万人を擁する岡山県第2の都市であり、美観地区に代表される歴史的な街並みと、工業地帯としての顔を併せ持つ。イオンモール倉敷は、そうした多様な顔を持つ倉敷市の商業中心地として、市民の日常生活を支えるとともに、広域から集客する拠点としての役割を担ってきた。

木村

木村: イオンモール倉敷のような大型商業施設のリニューアルは、周辺地域全体にポジティブな影響を与えます。倉敷から総社にかけてのエリアは、買い物や生活サービスの選択肢が豊富で、充実した暮らしができる環境が整っています。このような施設の進化が、さらに地域の魅力を高めていくでしょう。

まとめ—地域に根差した商業施設の新たな挑戦

イオンスタイル倉敷のリニューアルは、単なる売場の改装にとどまらず、専門店モデルという新しい小売業態への挑戦である。シーン別・年齢別に分類された6つの専門店は、それぞれが独立した専門性を持ちながら、全体として多様な世代のニーズに応える構成となっている。

特に注目すべきは、地域資源との連携だ。岡山デニムを活用した商品展開や、倉敷の名所・企業とのコラボレーション商品は、地域への愛着とプライドを商品価値として提供する試みである。大型商業施設が地元産業や文化と連携することで、地域経済の循環と魅力発信の両立が可能になる。

また、セルフレジとタブレット型レジの導入によるオペレーション革新は、効率化と接客品質向上を同時に実現する取り組みだ。テクノロジーを活用しながら、人的リソースを付加価値の高い業務に集中させる戦略は、今後の小売業のモデルケースとなるだろう。

26年の歴史を持つイオン倉敷店が「イオンスタイル倉敷」として生まれ変わったことは、倉敷市の商業環境に新たな価値を加えるものだ。Z世代からシニア世代まで、すべての世代が楽しめる空間として、今後も地域の生活を豊かに彩る存在となることが期待される。

木村

木村: 地域密着型の商業施設が進化を続けることは、そこで暮らす人々の生活の質を高めることに直結します。イオンスタイル倉敷のように、地域の特性を理解し、地元資源を活かした商品展開を行うことは、単なる買い物の場を超えた価値を提供します。倉敷・総社エリアは、こうした商業環境の充実により、住みやすさと働きやすさを兼ね備えた魅力的な地域として、今後さらに注目されるでしょう。地域と企業が共に成長する—このリニューアルは、そのひとつのモデルケースとして、岡山県全体の商業振興にも良い影響を与えると考えています。

関連リンク

イオン株式会社プレスリリース「イオンスタイル倉敷」に生まれ変わります

イオンモール倉敷公式サイト

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