16年の歴史に幕、スペース確保の課題から閉店決定
岡山市のサッカーJリーグクラブ「ファジアーノ岡山」が運営するオフィシャルグッズショップ『ファジスクエア』が、2026年2月28日(土)をもって閉店することが発表されました。2010年のオープンから約16年にわたってファン・サポーターに親しまれてきた店舗ですが、店舗内スペースおよび店舗外での待機列スペース確保などの運営上の課題から、現在の環境での営業継続が困難と判断されました。
今後のオフィシャルグッズショップ運営については現時点では未定とされており、ファンはオンラインショップ、またはホームゲーム開催時の広場グッズ売り場を利用することになります。
木村:地域のスポーツクラブにとって、実店舗は単なる物販の場ではなく、ファンとクラブをつなぐ重要な拠点なんですよね。16年の歴史を持つファジスクエアの閉店は、岡山のサッカーファンにとって寂しいニュースです。ただ、スペース確保の問題は実店舗運営における現実的な課題。次の形をどう作っていくかが、今後のファジアーノ岡山の課題になりますね。
2010年から続いた、ファンと地域をつなぐ拠点
『ファジスクエア』は2010年にオープンし、ファジアーノ岡山のオフィシャルグッズを購入できる実店舗として、多くのファン・サポーターに利用されてきました。ユニフォームやタオルマフラー、Tシャツなどの定番グッズはもちろん、シーズンごとの限定商品や選手関連グッズなど、幅広いアイテムを取り揃え、試合日以外でもファンが気軽にクラブとつながれる場所として機能してきました。
特に遠方から訪れるファンや、試合観戦前後に立ち寄るサポーターにとっては、貴重な交流の場でもありました。店舗スタッフとの会話を通じてチーム情報を得たり、他のファンと交流したりと、単なる物販店舗を超えた役割を担っていたといえます。
しかし、近年は人気商品の発売時や重要な試合前などには、店舗内外に長い待機列ができることも珍しくなく、スペース確保の問題が深刻化していました。周辺環境への配慮や安全面の確保など、現在の立地での運営継続が困難な状況に至ったものと考えられます。
岡山のスポーツ文化を支えるファジアーノ岡山
ファジアーノ岡山は、岡山県全域をホームタウンとするプロサッカークラブとして、地域のスポーツ文化振興に大きく貢献してきました。クラブ名の「ファジアーノ」は、岡山県の県鳥である「キジ」のイタリア語に由来しており、地域との結びつきの強さを象徴しています。
ホームスタジアムである「シティライトスタジアム(岡山市)」では、ホームゲーム開催時に多くのサポーターが集まり、岡山の街に活気をもたらしています。試合当日の広場には複数のグッズ売り場が設置され、多彩な商品が販売されていますが、常設店舗の閉店により、試合日以外にグッズを手に取って購入できる機会が限られることになります。
岡山市だけでなく、倉敷市、総社市をはじめとする県内各地でもサッカー教室やイベントを開催し、子どもたちにスポーツの楽しさを伝える活動を続けています。こうした地域密着型の活動は、次世代の育成にもつながる重要な取り組みです。
木村:ファジアーノ岡山のような地域密着型クラブは、スポーツを通じた地域活性化の象徴です。岡山・倉敷・総社といった県内各地で子どもたちと触れ合う活動は、将来の岡山を支える人材育成にもつながっています。実店舗がなくなっても、こうした地域との絆を大切にする姿勢は変わらないでしょう。
今後のグッズ購入方法とオンライン化の流れ
ファジスクエア閉店後、ファンがオフィシャルグッズを購入する方法は主に2つとなります。
①オンラインショップの利用
ファジアーノ岡山の公式オンラインショップでは、24時間いつでもグッズを購入できます。自宅にいながら豊富な商品ラインナップから選べる利点があり、県外のファンにとっても便利です。配送による待ち時間は発生しますが、限定商品や新商品の情報もオンラインで随時更新されるため、最新情報をチェックしやすいという側面もあります。
②ホームゲーム開催時の広場グッズ売り場
試合当日には、スタジアム周辺の広場に複数のグッズ売り場が設置されます。実際に商品を手に取って確認できるほか、試合の雰囲気を感じながら買い物できるのが魅力です。ただし、試合開催日に限られるため、購入機会が制限されることは否めません。
実店舗の閉店は、小売業全体のオンライン化・デジタル化の流れとも符合しています。運営コストの削減や在庫管理の効率化など、オンライン中心の販売体制には利点もありますが、実店舗ならではのコミュニティ形成機能や、偶然の出会いから生まれる購買体験は失われます。今後、ファジアーノ岡山がどのような形で新たなファン接点を創出していくか、注目されます。
岡山・倉敷・総社の地域経済とスポーツビジネス
ファジアーノ岡山のようなプロスポーツクラブは、地域経済にも大きな影響を与えています。ホームゲーム開催時には、県内外から多くの観客が訪れ、飲食店や宿泊施設、交通機関などの利用が増加します。岡山市中心部はもちろん、倉敷市の美観地区や総社市の観光スポットなども、試合観戦と合わせて訪れる人が多く、観光振興の一翼を担っています。
総社市には「備中国分寺」や「鬼ノ城」といった歴史的名所があり、サッカー観戦と組み合わせた観光ルートも人気です。倉敷市は江戸時代の町並みが残る美観地区が有名で、国内外から多くの観光客が訪れます。こうした観光資源とスポーツイベントを結びつけることで、相乗効果による地域活性化が期待できます。
また、地元企業がスポンサーとしてクラブを支援することで、企業のブランディングや認知度向上にもつながります。ファジアーノ岡山を通じて、岡山県全体のイメージアップや地域への愛着醸成が進むことは、長期的な地域発展にとって重要な要素です。
木村:岡山・倉敷・総社の魅力は、歴史・文化・自然が調和した多様性にあります。プロスポーツクラブはそれらをつなぐハブとしての役割も果たせます。試合観戦だけでなく、地域の魅力を再発見する機会として、ファジアーノ岡山の存在は今後も重要性を増していくはずです。
まとめ:変化の中で続く、地域とクラブの絆
2026年2月28日をもって閉店するファジアーノ岡山のオフィシャルグッズショップ『ファジスクエア』。2010年のオープンから16年間、ファンと地域をつなぐ拠点として親しまれてきましたが、スペース確保の課題から営業継続が困難となり、惜しまれながらの閉店となります。
今後のグッズ購入は、オンラインショップとホームゲーム開催時の広場グッズ売り場が中心となります。実店舗の閉店は残念ですが、これは小売業全体のデジタル化の流れとも一致しており、新たな形でのファン接点創出が期待されます。次のオフィシャルショップの形がどうなるのかは未定ですが、ファジアーノ岡山と地域の絆は変わることなく続いていくでしょう。
ファジアーノ岡山は、岡山市、倉敷市、総社市をはじめとする県内各地で地域密着型の活動を展開し、スポーツを通じた地域活性化に貢献しています。プロスポーツクラブの存在は、試合観戦による経済効果だけでなく、地域への愛着や誇りを育む重要な役割を担っています。
木村:実店舗の閉店は一つの転換点ですが、終わりではありません。大切なのは、形が変わってもファンとクラブ、そして地域との関係性を維持し続けること。岡山・倉敷・総社の地域特性を活かしながら、新しい時代に合った接点を創り出していく。そのチャレンジが、これからのファジアーノ岡山に求められています。閉店までの期間、多くのファンがファジスクエアを訪れ、思い出を作ってほしいですね。



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