倉敷駅前から消えた台湾料理の味が、再び戻ってくるかもしれない
岡山県倉敷市。JR倉敷駅前に広がるアーケード商店街は、地元の人々の日常にとけこんだ生活の場だ。
その一角で長年愛されてきた台湾料理店が、2024年9月の大火災によって突然姿を消した。
店名は「台湾ダイニング羅凰(らおう)」。2011年の創業から13年間、倉敷市民に親しまれてきた店が、
一夜にして灰になった。
火災から約1年半が経った今、オーナーの大羅さんが再び立ち上がろうとしている。
台湾料理を復活させるための店舗改装費700万円を目標に、
クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」でプロジェクトを立ち上げた。
倉敷、そして岡山全体から注目が集まっている。
2024年9月22日――周辺6店舗が全焼した「あの日」
火災が発生したのは2024年9月22日。倉敷駅前アーケード商店街で起きたこの火災は、
周辺6店舗が全焼するほどの甚大な被害をもたらした。
台湾ダイニング羅凰もその被害を受け、建物も設備も何もかも失った。
大羅さんは語る。「多数の方に多大なるご迷惑をおかけしてしまい、本当に申し訳ないことをしてしまったと心の底から反省しています。私自身も、13年続けた台湾ダイニング羅凰を失い、失意のどん底でした」
それでも、スタッフと家族を支えなければならない現実があった。全てを失ってから約2か月後の11月、
同じ倉敷駅前で運営していたラーメン店「中華蕎麦ト羅凰」を苦渋の決断で再開。
25席の小さな店からの再スタートとなった。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火災発生日 | 2024年9月22日 |
| 被害規模 | 周辺6店舗全焼 |
| ラーメン店再開 | 2024年11月(中華蕎麦ト羅凰) |
| クラウドファンディング目標額 | 700万円 |
キッチンの壁が立ちはだかる――「台湾ラーメンが出せない」現実
ラーメン店を再開してからも、大羅さんの頭の中には常に台湾料理のことがあった。
中華蕎麦ト羅凰でも少しずつ台湾料理を提供し始めたが、
キッチンが狭く、名物の台湾ラーメンやチャーハンが出せる状況ではないという。
現在の店舗は25席のうち、半分程度をキッチンと作業場が占める構造だ。
台湾料理を本格的に提供するためには、コンロや換気扇の見直し、カウンター内作業場の確保など、
大規模な改装が必要となる。実際に見積もりを取ったところ、必要な金額は700万円に上った。
お客様からは「早く羅凰の台湾料理を食べたい」「あの台湾ラーメンをまた食べたい」という声が今も届く。
その期待に応えたいが、現状の売上だけでは到底捻出できない金額だ。
この状況を打開するために選んだのが、クラウドファンディングという手段だった。
復活予定の台湾料理メニューはこちら:
| メニュー | 特徴 |
|---|---|
| 台湾ラーメン | 名物。辛さ調整可能 |
| チャーハン | にんにくチャーハン |
| エビチリ | ピリ辛 |
| エビマヨ | ピリ辛マヨネーズ×ぷりぷりエビ |
| 鶏の闘魂ソース炒め | 唐揚げ×激辛ソース×カシューナッツ |
| 麻婆豆腐・麻婆茄子・麻婆春雨 | 辛さ調整可能 |
| コブクロ | 辛料理の一品 |
辛さゼロのメニューも多数あり、家族連れや小さなお子様でも気兼ねなく楽しめるのが羅凰の台湾料理の特徴だ。
木村:
倉敷のアーケード商店街って、観光地としての美観地区のイメージが強いけど、実際には地元の人たちの「日常の場」でもある。そこに13年間根付いてきた店が火災で消えて、また戻ってこようとしている。「飲み帰りの〆」として常連が通ったという話が妙にリアルで、地域の飲食店がどれだけ人の日常に刻み込まれているかを改めて感じた。
CAMPFIREでのクラウドファンディング詳細とリターン内容
現在進行中のクラウドファンディングはCAMPFIREにて実施中。
All-in方式を採用しているため、目標金額に届かなかった場合でも支援者にリターンが届く仕組みだ。
| 支援金額 | リターン内容 |
|---|---|
| 5,000円 | 改装後に使える1,000円OFFチケット+感謝メッセージ(使用期限2027年1月〜12月) |
| 10,000円 | 金安亮デザインのオリジナルTシャツ(S〜2XL)+感謝メッセージ |
| 30,000円 | 店内スポンサー広告枠 A4×1/4サイズ(羅凰が続く限り掲載) |
| 50,000円 | 店内スポンサー広告枠 A4×1/2サイズ(羅凰が続く限り掲載) |
| 100,000円 | 店内スポンサー広告枠 A4サイズ(羅凰が続く限り掲載) |
支援金の使途は、店舗改装費用・人件費・広報宣伝費・リターン仕入れ費。
目標を超えた場合はプロジェクト運営費に充てられる。
もし目標を大幅に上回るようであれば、新店舗への移転も選択肢に入れているという。
まとめ:地域の「記憶の味」を守ることが、商店街の活力につながる
倉敷駅前の商店街は、観光客だけでなく、地元の人々が日々立ち寄る場所だ。
「台湾ダイニング羅凰」が13年間かけて積み上げてきた常連客との関係、
飲みの締めに通う文化、家族で食べる台湾料理の思い出——そういった「地域の記憶」は、
火災によって一時的に失われたとしても、完全には消えていない。
クラウドファンディングの現在の支援状況を見ると、残り数日の時点で支援者160名以上・
支援総額530万円超(目標の76%)に達している。
地域の人々の「また食べたい」という声が、数字になって現れている。
岡山・倉敷エリアの飲食店がどれほど地域のコミュニティに根ざしているか。
この一件は、それを改めて示すプロジェクトでもある。
木村:
13年間続けた店を一度失って、それでもまた立ち上がろうとする。その行動力と、それを後押しする地域の支援がクラウドファンディングの数字に出ている。倉敷・岡山エリアの飲食店が元気であることは、地域全体の活気にも直結する。「また羅凰で食べたい」という声をお金という形で届けられるのが、クラウドファンディングの面白いところ。プロジェクトページから詳細が確認できるので、気になった方はぜひチェックしてみてほしい。



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