岡山県の男性育休取得率が過去最高を記録
岡山県が実施した2025年度の男性育児休業取得実態調査で、従業員30人以上の企業における1日以上の取得率が60.1%と過去最高を記録しました。これは前年度の50.1%から10.0ポイントも増加しており、2003年の調査開始以来、初めて6割を超える快挙となりました。
この背景には、2022年度に創設された「産後パパ育休」制度の普及や、県独自の支援施策が効果を上げていることが挙げられます。全国平均が40.5%であることを考えると、岡山県の60.1%という数字は約20ポイントも上回っており、非常に高い水準であることがわかります。
木村: これは素晴らしい結果ですね。岡山県の取り組みが全国的にも注目されるべきものだと思います。特に、県独自の支援策が功を奏していることは、地方自治体の取り組みの重要性を示していると言えるでしょう。岡山県の企業や行政の努力が実を結んでいることを嬉しく思います。
岡山県の急速な成長と全国ランキング
岡山県の男性育休取得率の伸びは目覚ましいものがあります。わずか3年間で約4.7倍に増加し、2021年度の13.4%から2025年度の60.1%まで急上昇しました。この急成長は、県の積極的な取り組みと、企業の意識改革が相まって実現したものと考えられます。
さらに、積水ハウスが発表した「男性育休白書2025」の都道府県別ランキングでは、岡山県が全国2位にランクインしました。前年の25位から大幅に順位を上げ、特に「家事・育児時間」の項目で全国1位を獲得しています。これは、単に育休を取得するだけでなく、実際に家事や育児に積極的に参加する男性が増えていることを示しています。
木村: 岡山県が全国2位にランクインしたことは、非常に誇らしいことです。特に「家事・育児時間」で1位を獲得したのは素晴らしい成果です。これは、単に制度を整えるだけでなく、実際の家庭生活でも変化が起きていることを示しています。岡山の男性たちの意識改革が進んでいることを実感します。
岡山県の独自支援策が後押し
岡山県の男性育休取得率向上には、県独自の支援策が大きく貢献しています。2024年7月から、県は男性の育休取得に積極的な企業に対して、最大100万円の奨励金を支給する独自事業を開始しました。具体的には、男性社員が通算14日以上育休を取得した場合に10万円、1カ月以上なら20万円が支給され、同僚への手当など企業の取り組みに応じて加算される仕組みです。
さらに、2025年2月には企業の経営者や管理職向けのガイドブック「男性育休支援の強化書」を作成し、職場環境整備のポイントや企業の取り組み事例をまとめて配布しています。これらの施策は、企業の育休に対する理解を深め、実際の取得を後押しする効果があったと考えられます。
岡山県の取り組みは、岡山市や倉敷市、総社市などの主要都市にも波及しています。例えば、岡山市の男性職員の育休取得率は2023年度で65.2%に達し、政令指定都市の中では福岡市の97.4%に次いで2位となりました。
課題と今後の展望
岡山県の男性育休取得率は大きく向上しましたが、まだ課題も残されています。特に、取得期間の長期化には課題が見られます。岡山県の調査によると、従業員30人以上の企業で14日以上の取得率は43.5%、1カ月以上は25.1%にとどまっています。県が政策中期行動計画(2028年度まで)で掲げる14日以上の取得率目標値50.4%には届いていない状況です。
また、企業規模による格差も課題となっています。従業員29人以下の企業では、1日以上の取得率が56.7%と、30人以上の企業(60.1%)より3.4ポイント低い結果となりました。特に14日以上の取得率では34.0%と、30人以上の企業(43.5%)と9.5ポイントの差が生じています。
最大の課題は「代替要員の確保」です。男性の育休取得を推進する際の課題として、「代替要員の確保が難しい」との回答が、従業員30人以上の企業で63.4%、29人以下で53.3%と最多を占めました。これは全国的な調査でも同様の結果が出ており、育休取得者の補充を行わない企業が8割に上るという状況が続いています。
木村: 取得率の向上は素晴らしいですが、取得期間の長期化や中小企業での取得率向上が今後の課題ですね。特に代替要員の確保は深刻な問題です。岡山県の企業が協力し合い、育休取得者のサポート体制を整えることが重要だと考えます。例えば、企業間での一時的な人材交流など、柔軟な対応が求められるでしょう。
まとめ:岡山県の取り組みが示す未来の働き方
岡山県の男性育休取得率60.1%という数字は、地方自治体の積極的な施策と企業努力が組み合わさった成果といえます。「産後パパ育休」制度の導入や県独自の奨励金制度、そして企業向けガイドブックの作成など、多角的なアプローチが功を奏しました。
この成果は、岡山県が単に数字を追うだけでなく、実質的な家事・育児参加を促進していることを示しています。全国2位のランキングと「家事・育児時間」での1位獲得は、岡山県の取り組みが質的にも高いレベルにあることを証明しています。
今後は、取得期間の長期化と企業規模による格差解消が重要な課題となります。特に中小企業への支援や、代替要員確保の問題解決が急務です。これらの課題に取り組むことで、岡山県はさらに働きやすい環境を整え、岡山県全体の魅力向上につながるでしょう。
岡山県の取り組みは、日本全体の働き方改革にも大きな影響を与える可能性があります。地方から始まったこの変革が、やがて日本全体に広がり、より柔軟で多様な働き方が実現することが期待されます。
木村: 岡山県の取り組みは、まさに地方創生のモデルケースといえるでしょう。男性の育休取得率向上は、単に数字の問題ではなく、家族の絆を深め、地域社会全体の質を高める取り組みです。岡山県が示したこの先進的な姿勢が、他の地域にも広がっていくことを願っています。私たち一人一人が、この変化を支持し、積極的に参加していくことが、より良い社会づくりにつながると信じています。岡山県の挑戦は、まだ始まったばかりです。これからの展開に、大いに期待したいと思います。



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